楽聖ベートーヴェン界隈
- pianoroom gutti
- 31 分前
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日本では名前の前に「楽聖」と付けられる
ベートーヴェン(1770~1827)。
第九、エリーゼのために、月光・・・
没後200年近くになりますが、
残された曲が忘れ去られることはありません。
ベートーヴェンの日本語表記についてです。
音楽の教科書を見ると
小学校では「ベートーベン」、
中学校では「ベートーヴェン」と
表記していました。
いろいろなところでこの2つの表記を見ます。
本来の綴りが ”Beethoven“ なので
「ベートーヴェン」と表記することの方が多いようです。
表記についての話から離れますが、
発音は「ベートホーフェンが近い」と聞いたことがあります。

ベートーヴェンのお弟子さんの一人に
カール・チェルニー(1791~1857)がいます。
この人は、そう、ピアノ学習者の多くがお世話になる
「チェルニー30番練習曲」
「チェルニー40番練習曲」
「チェルニー50番練習曲」を作った人です。
(出版社によっては、「ツェルニー」と表記しています。)
チェルニーは、
ピアノの魔術師フランツ・リストの先生でもあります。
ピアノ界隈では、本当に大きな功績を残した人です。
しかし、近年、ピアノだけでなく、
交響曲など音楽のいろいろな分野で
再評価・再発見が進んでいるそうです。
それは、彼が1000を超える作品を遺していて、
作品が多すぎたため整理がつかず、
ようやく研究が追いついたことが一因のようです。
チェルニーの名がピアノ界隈から離れ、
クラシック音楽界隈で一層価値を増してくるかもしれません。

金箔を多用した絵で知られる
グスタフ・クリムト(1862~1918)の作品に
「ベートーヴェン・フリーズ」があります。
30m以上もある壁画で、
1902年に開催された展覧会で展示されました。
発表当時、問題作になったようです。
同じ展覧会に、マックス・クリンガー(1857~1920)が
「ベートーヴェン像」を公開しています。
台座を含めた高さが3m以上あり、
大理石やブロンズを用いているので相当な重量があります。
この作品は音楽を題材とした美術作品の傑作に
数えられることがあるようです。
クリムトの作品はウィーンに、
クリンガーの作品はライプツィヒにあります。
実際に見てみたい作品です。

ベートーヴェンに関する著書はたくさんあります。
中でも名著として知られている作品の一つに
ロマン・ロラン(1866~1944)の
「ベートーヴェンの生涯」(1903年)があります。
日本語訳で読むことができます。
この作品、頁数は多くはないですが、
ベートーヴェンの楽曲や
彼を取り巻く多くの人々が出てきますので、
ベートーヴェンに関する知識があると
理解がいっそう深まるように思います。
ロマン・ロランはこの作品発表後、
ベートーヴェンをモデルにしたと言われる「ジャン・クリストフ」(全10巻)を
1904年から1912年にかけて発表して、
1915年にノーベル文学賞を受賞しています。

岩手県生まれの宮沢賢治(1896~1933)は、
詩人・童話作家として多数の作品を遺しています。
また、音楽好きであったことも知られています。
以前訪れた「宮沢賢治記念館」には
セロ(チェロ)やクラシックのレコードが
展示されていました。
「セロ弾きのゴーシュ」の冒頭、
第六交響曲の練習でゴーシュが楽長にどなられる場面があります。
この第六交響曲、物語の中では説明がありませんが、
ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」ではないかと
言われています。
大正15年頃、「野に立つ賢治」と呼ばれる写真が撮られています。
ベートーヴェンの姿を真似たとも伝えられているそうです。
宮沢賢治のクラシック愛、ベートーヴェン愛は
かなりのものだったのでしょうね。

