金と銀と銅と。大屋根を開けた景色。
- 2 日前
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グランドピアノには大きな蓋があります。
この蓋は大屋根と呼ばれています。
普段は閉められていることの多い大屋根ですが、
コンサートでは開けられているので
ピアノの中を見ることはできます。
大屋根を開けると
金色のフレーム、銀や銅の色をした弦が
目に入ってきます。
ピアノの中はキラキラしています。
外見も中身も美しいからこそ、
ステキな音が出るのでしょう。

ピアノの弦をよく見てみると、ニ種類あることが分かります。
まずは、銀色の弦に注目してみます。
ヴァイオリンやギターとは異なり
弦の長さは音によって異なっています。
音が高くになるにつれ、弦の長さは短くなっています。
見た目には分かりにくいのですが、
音が高くなるにつれ、弦は細くなっているそうです。
また、一つの音に三本の弦が張ってあることも
注目ポイントです。
怪獣やヒーローが出る特撮映画などで
空中にモノを浮かせるために吊るした線が
ピアノ線と呼ばれていましたが、
これはピアノの弦とは違うもののようです。

銀色のピアノ弦に引き続き、銅色のピアノ弦を見てみます。
この弦は、銀色の線に銅の線が巻いてあります。
巻線の弦は低音を出すために使われています。
巻線にせず、銀色の弦で低音を出すとしたら、
かなり長い弦が必要のようです。
そうなると、ピアノはかなり長くなってしまいますね。
巻いてある銅の線は太さはいろいろで、
低音ほど太い銅線が巻かれています。
銀色のピアノ弦は一つの音に三本の弦を張っていますが、
巻線を使う音は一つの音について一本だったり二本だったりします。
銀色の弦と銅色の弦は平行ではなく、交差して張ってあります。
二種類の弦の色の対比と配置が
ピアノ内部の美しさに大いに関わっているように思います。

ピアノには、銀色・銅色の弦が張られています。
機種によって多少の違いがあるそうですが、
その本数は約230本だそうです。
弦一本が一つのチューニングピンに巻かれています。
ですから、チューニングピンも弦の本数と同じ数になります。
たくさんのチューニングピンは
規則正しく並んでいて、とてもきれいです。
チューニングピンに巻かれた弦は強い力で張られています。
その張力は一本あたり90kgにもなるそうです。
ピアノ一台分の張力を計算すると20トンにもなります。
びっくりの重量です。

ピアノの弦は、一方はチューニングピンで巻かれ、
その反対側は「駒」という木製のパーツの上を通って
張られています。
ピアノの弦が発する音は大きくなく、
音色もピアノの音という感じではありません。
ピアノの鍵盤を押すと、弦が振動します。
弦の振動がこの駒を介して
駒の下にある響板に伝わり、響板が振動します。
響板だけでなく楽器全体も振動します。
その結果、弦だけでは出せない大きな音が出たり、
ピアノ特有の響きを生み出したりします。
駒は弦の音をピアノの音にするための重要なパーツです。
英語ではこの駒を「ブリッジ」と言います。
役割を端的に表した言葉がパーツ名になっていますね。


