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世界ピアノデーと調律の日。そして、日本の音を磨いた先駆者の情熱

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

数字に導かれたピアノの祝祭、二つのピアノ記念日

3月末から4月初めにかけて、

ピアノにまつわる記念日が二つ続くのをご存知ですか?


一つは、3月29日の「世界ピアノデー」。

ピアノという楽器を祝い、その音楽の喜びを世界中で分かち合う日です。 

ピアノの鍵盤数88鍵にちなみ、

1月1日から数えて88日目が記念日とされました。

(閏年は3月28日になります。)


もう一つは、4月4日の「ピアノ調律の日」。

美しい音色を支える調律の技術や普及を願って制定されました。 

日付の決め手は、ピアノの調律に欠かせない「基準音」にあります。

基準となる「ラ(A)」の音の周波数は440Hzと国際的に定められています。

この「440」の数字にちなんで4月4日となりました。 


「ピアノ調律の日」は、1993年に国際ピアノ技術者協会によって制定されました。

この日にちなんで、日本ピアノ調律師協会では

毎年「よんよんコンサート」を全国で開催しています。

調律師の方々が心を込めて整えたピアノの音色を、

間近で楽しめる貴重な機会となっています。


「世界ピアノデー」は2015年提唱ですのでまだ歴史の浅い記念日ですが、

この二つの記念日は世界中の愛好家や技術者の手によって

大切に育まれています。


本棚から取り出した伝説の調律師の足跡

杵淵直知の書籍 「ピアノ知識アラカルト」 「ヨーロッパの音を求めて 杵淵直知書簡集」

この記念日に合わせるように、本棚から2冊の本を取り出しました。

「伝説のピアノ調律師」と称される

杵淵直知(きねぶち なおとも)さんにまつわる書籍です。


杵淵さん(1925-2004)は、日本ピアノ界の至宝とされる大橋幡岩氏に師事し、

ピアノ製作の基礎を学びました。

1960年代に単身ドイツへ渡って本場の技術を日本に持ち帰り、

日本のピアノ調律のレベル向上に尽力されました。


400ページを超える書簡集には、

慣れない異国での生活や言葉の壁に苦しみながらも、

工場の職人たちと渡り合い、

技術の真髄を吸収しようとする様子が凄まじい熱量で綴られています。


随分前の本ですが、この機会にじっくり読み返し、

杵淵さんのピアノへの情熱に改めて触れてみようと思います。

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