フェルメールの青が日本に?100均パズルと糸魚川のラピスラズリ
- 3月20日
- 読了時間: 2分

100円ショップで、思いがけず素敵なパズルに出会いました。
フェルメール(1632−1675)の代表作『真珠の耳飾りの少女』のジグソーパズルです。
(パッケージに「本製品はJohannes Vermeer氏のデザインを用いたものです。」との表示がありましたが、17世紀の巨匠フェルメールがデザイナーのように扱われていて、思わずクスッとしてしまいました!)
現存するフェルメールの絵画はわずか30数点と言われています。
その少ない作品の中に、楽譜や楽器といった「音楽」に関わるモチーフがよく登場します。
光の描写だけでなく、音までも描こうとしたかのようなフェルメールの世界。
中でも「ヴァージナル」という鍵盤楽器を数多く描き残してくれたことに、
ピアノ好きな私として「ありがとう、フェルメール!」と快哉を叫びたいほどの
喜びを感じてしまいます。

ヴァージナルは、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパで親しまれた鍵盤楽器です。
チェンバロと同じく爪で弦を弾いて音を出しますが、
グランドピアノのような形のチェンバロに対し、
ヴァージナルはコンパクトな長方形をしていて、家庭的な楽器です。
音量はさほどなく、音色は繊細です。
フェルメールの作品から受ける静謐さは、
絵からは聴こえてこないはずのヴァージナルの音が影響しているのかもしれません。

100円ショップの200ピースパズル、さっそく組み立ててみます。
まずは、少女の頭に巻かれた青いターバンから手を付けるのが良さそうです。
ところで、フェルメールといえば「青」。
「フェルメール・ブルー」と呼ばれるこの色は、
ラピスラズリという岩石から作られた色です。
ラピスラズリは、アフガニスタンの山々など限られたところでしか取れず、
時には金より高価だったとか!
フェルメールはこの岩石からできる顔料を贅沢に使用しています。
そんなラピスラズリに関する驚きのニュースを目にしました。
なんと、産地が限られていると言われるこの岩石が、
新潟県糸魚川市で発見されたというのです!
現在、糸魚川市のフォッサマグナミュージアムで一般公開されているそうです。
私自身も糸魚川へ足を運び、
日本産のラピスラズリをこの目で確かめてみたいものです。

100円ショップのパズルから、はるか遠い時代の音色や色彩、
そして現代の地質学のニュースへ。
時空を超えた思いがけないつながりに想いを馳せながら、
ゆっくりとパズルを完成させていこうと思います。

